これまでウレタン製の非金属チェーンを車に常備してたのですが、次の冬に備えて今話題の布製チェーンを買ったらメリットだらけだったのでご紹介します。
金属・非金属チェーンとは
金属チェーンとは、鎖状にした金属のチェーンで、バスやトラックが装着しているのをよく見かけますね。
一方、非金属チェーンとは、ポリウレタンやウレタン、ゴム製などの非金属でできたチェーンのことで、地面と接する部分に金属製のピン（突起）がついています。
金属・非金属チェーンは、チェーン自体の凸凹やスパイク部分を雪面に食い込ませてグリップ力を作り、スリップを防止するものです。
ちなみに、私が持っていたのはエフ・イー・シーのエコメッシュ2という商品。
非金属のチェーンで、主な素材はウレタンのようです。
日本自動車交通安全用品協会(JASAA)の認定を取得しており、関越トンネルをチェーン装着したままで走行できるとのことです。ちなみに、2023年9月現在、JASAA認定を取得している布製チェーンは無いようです。
布製チェーンとは
布製チェーンとは、その名の通り布製の生地をタイヤに履かせるチェーンになります。
スノーソックスとも言われ、タイヤに履かせる靴下のイメージです。
布製チェーンは金属・非金属チェーンのように地面に対して抵抗となるような突起がありません。
それなのにスリップを防止できるのはどうしてでしょう？
圧雪の上でスニーカーで歩くととても滑りますよね。だけども、靴下で歩くと滑りません（実際靴下で歩くことはないかと思いますが）。これは靴下が雪の水分を吸いつつ、吸った水分が地面の雪と接して冷やされることで地面と張り付きグリップ力を発揮するからだそうです（凍着現象と言うそうです）。布製チェーンはこの現象を利用してチェーンとして役割を発揮しています。
以前はチェーン規制に適合しておらず実用的ではなかったのですが、2018年に布製タイヤチェーンが適合対象に含まれるようになり一般的になりました。
現在は布製チェーンで金属・非金属チェーンと同じくチェーン規制道路を走行することができるのです。
ちなみに、私が新しく購入したのはオートソックというノルウェーのメーカーのAutoSockという商品。
日産自動車をはじめ、多くのメーカーの純正用品としても採用されているので安心感もあります。
パッケージにはこのように「チェーン規制適合」と表示されています。
※の注釈が付いているので何が書かれているのだろうと探してみると、パッケージの裏に「※道路標識、区画線及び道路標示に関する命令（昭和３５年総理府・建設省令第３号）参照」と書かれてました。チェーン規制に適合するのが条件付きなのかと思ったらそうではなさそうです。
布製チェーンのメリットその１【軽い】
布製チェーンのメリットの１つ目は何より軽いこと！
エコメッシュ2が5.3kgほどなのに対してAutoSockは0.9kgほどで、布製チェーンはとても軽いです。
体感的にもエコメッシュ2は「ちょっと重いなぁ」と感じるのに対して、AutoSockは「片手で軽々」です。女性やお年寄りでも扱いやすいですね。
チェーンは足元の悪い雪道で取り扱わないといけないので、軽いことは重要です。
布製チェーンのメリットその２【かさばらない】
次のメリットは大きさ。
写真のように全然違います。
エコメッシュ2はしっかりしたハードケースで大きな工具箱のようです。
厚みも結構あります。
それに対して、AutoSockのこの小ささ！
袋に入っていることもあり、本当にこれがチェーン！？と思うような小ささです。
そして薄いので取扱も楽々です。
エコメッシュ2だと車のトランクに置こうとするとそれなりの場所を取ってしまいますが、AutoSockだとドアポケットにも入りそうです。
軽さも相まって、これであれば車に常備しておいても気にならないですね。
布製チェーンのメリット３【装着が楽】
３つ目の布製チェーンのメリットは装着の容易性。
布製チェーンの場合、靴下を履かせるように被せるだけなのでとても楽です。
金属・非金属チェーンだと事前の装着練習は必須ですが、これであれば事前に練習する必要もなさそうです。
簡単に着脱できるので、普段あまり車を運転しない人でも焦ることなく扱えそうです。
布製チェーンのメリット４【車にやさしく快適】
そしてメリット４つめは車が傷つく心配が少ないことと快適性。
金属・非金属チェーンの場合、接地面は固い金属になっているので、タイヤへの装着が甘く走行中にチェーンが外れてしまうと車体を傷つけてしまう恐れがあります。車のサイズに合っていないチェーンを装着してしまった場合も同じですね。
それに対して布製チェーンは、もし走行中に車体に当たってしまっても大きな傷にはならないと思います。
また、走行時の乗り心地も、金属・非金属チェーンはゴツゴツしてしまいますが、布製チェーンはそのゴツゴツ感がないので快適性も向上するし車への負荷も少なくて済みそうです。
布チェーンの留意点【耐久性】
メリットの一方、デメリットとして考えられるのが「布製」ということでの耐久性です。
ただ、結論的には多くの人にとって問題とならないでしょう。
公式サイトによると下記の通り数百キロの耐久性はありそうで、相当ヘビーに使わない限りは耐久性が問題になることはないと思われます（なお、時速50kmを超える高速走行や急ブレーキ・急加速をした場合はこの限りではないので、安全運転を心がけましょう）。
チェーンを使う機会なんて、年に１回あるかないかくらいの方が多いと思いますので、そういう人にとっては耐久性は全く問題ないです。
まとめ
布製チェーンは軽量でかさばらず耐久性も問題なし。装着も簡単で車にも優しいといいことづくめなので、是非お勧めします！
新しく備えるチェーンは布製チェーンにしてみましょう！
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