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【本レビュー】「子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のり」

読書ノート

本の情報

評価:5.0

書名『FIRE』子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のり: GAFA部長が教える、40歳まで役職なし/手取り25万円だった僕が夫婦で取り組んだ資産形成/セミリタイア・アーリーリタイアの考え方/お金のリスキリング
著者寺澤伸洋価格(税込)880円 (Kindle版)
出版社Amazon出版年2021/9/29

なぜ読もうと思ったか

Amazon Primeで無料だったのもありますが、子ども2人でのFIREとはどういうものか興味があり、手に取りました。

やはりFIREは憧れますね。
ただ、漠然とFIRE生活に憧れている感も否めなく、実際にFIRE達成している人がどうやって達成したのか、なぜFIREしたのか、などを知りたい、というのが動機になります。

タイトルから自分の家族構成(子ども2人)と同じ境遇でのFIREだということが読み取れらので、より身近な存在として自分と照らして読めるかな、と思ったのも選んだきっかけです。

響いた言葉と感想

僕が思い描いているFIREのうちREで表現される部分は、一般的に認識されているアーリーリタイヤではなく、リスタート(REstart)もしくはリボーン(REborn)。すなわち「人生を再スタートさせよう、生まれ変わろう」というふうに捉えています。

FIREは目標ではなく手段であることをうまく表現されてますね。

昨今、40代(サラリーマン生活40年とした際にちょうど半分経過した頃)にスキル見直し、いわゆるリスキリングをしようという風潮がありますが、FIREも広い意味ではリスキリングの一環のようにも思えます。
がむしゃらに働いてきた20代・30代を振り返り、そのまま40代以降を過ごすのか、勇気を出してキャリアチェンジするのか(もしくはFIREするのか)を考える。
リスタートやリボーンの仕方や考え方は人それぞれだと思いますが、今の生活理想の生活なのかはじっくり自分に問いかけるのが大切なように感じました。

「生きていくために、好きでもない仕事をする」の対義語は、「働かずに生きていく」はなくて、「好きなことで収入を得て生きていく」なのです。

好きでもない仕事を生きるためだけにこなしていくのではなく、好きなことで収入を得る。とてもいいなと思いますが、なかなか難しいことです(でも、難しいからといって諦める理由にはなりませんが)。

朝から晩までずっとパソコンの前に張り付いて、メールと会議に追われる毎日。外がすごくいい天気でも、家の中から外を眺めて終わり。少し外の空気を吸いたくても、仕事があるから散歩になんか出られませんでした。

凄く同感です!(私も1日PCに張り付く仕事だからかもしれません)
職場はエアコンが効いて快適だけども、季節を感じることもなく、外がすごく良い天気だろうが暴風雨だろうが関係なし。
ちょっと人間的な生活じゃないよな、と思うことが多々あります。
サラリーマンは、快適な職場環境を提供され、コロナのような危機があっても給与が保証される等の様々なメリットがありますが、それと引き換えに何かとても大切なものを失っている気がしてならないのです。
私は晴耕雨読な生活が理想的ですね。

僕たちは何のためにFIREをしたのかというと、行きたいところに行き、食べたいものを食べ、やりたいことをやり、楽しく生きるためです。

とても贅沢だとは思いますが、自分に正直で、かつそれを達成できているのだから素晴らしいことだと思います。
日本はそういう人を妬み、何かにつけてはケチをつけたり文句を言ったりする文化ですが、その人の頑張りとチャンスをモノにした結果だと思いますので、もっともっと賞賛されるべきだと思います。

所感

おそらく筆者のFIRE前のサラリーマン生活が私と同じ業界ということもあり、とても親近感を持って読ませてもらいました。
FIREについての知識も付き、また、なぜFIREするのか、についても筆者の明確な考えはとても参考になりました。

FIREについて興味を持っている方、特に40代の家族がいる方には読んでもらいたいですね。

実際にFIREできるかどうかは別にしても、人生と仕事の距離感のようなものはFIREを考えることで整理できるような気がします(ワークを取るか、ライフを取るか、ですね)。

私はライフを大切にしたい、ワークはその付随的なもの、という考えなのでFIREの考えにはとても共感しました。

1億の資産形成は努力に加えて運の要素も必要だと感じますが、目指す価値はあるように思いました(ただ、くれぐれもお金を貯めるために楽しくない人生を送るような本末転倒なことになるのは避けなければならないですね)。

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