筆者は医療従事者ではなく、当記事の内容はあくまでインターネット等の情報から整理したものです。思わぬ副作用等の恐れがあるので、お薬を使用する際は必ず医師や薬剤師等の専門家にご相談のうえでお願いします。
肌荒れや虫刺され、やけど等の様々な皮膚トラブルで塗り薬を使うことは多いと思います。
市販薬もそうですが、お医者さんから処方された塗り薬を漫然と使用していないでしょうか。
お医者さんは多くの患者さんを限られた時間の中で診察しており、1人1人の細かな症状まで目配りできていない場合も多いように感じます。
そのため、一定の割合で誤診断、誤った薬の処方もあり得るのではないでしょうか。
自衛のためにも、処方された薬について最低限の知識は知っておくに越したことはありません。
それぞれの塗り薬の特徴と代表的な薬の名前を整理してみましたので是非ご参考にして下さい。
整理に至った経緯
原因不明の皮膚のかぶれや水ぶくれができたことがありました。その際に何度か皮膚科に通ったのですが、診てくださる先生が異なると処方される薬が毎回異なり、どのような薬なのか中身を何も知らないことに不安を覚えました。
「ステロイド」などの言葉は知ってはいるものの、どういうときに使う薬なのか、副作用はどういうものがあるのか、も知らない状態でしたので、最低限の知識は必要だと感じたのも整理することになった理由です。
代表的な塗り薬の種類
塗り薬には大きくは4つの種類があり、目的によって役割が大きく異なります。
1. ステロイド
- 役割:皮膚の炎症や赤み、かゆみを抑える。湿疹やアトピー性皮膚炎によく使われる
- 特徴:効果が強いものから弱いものまで5段階に分けられている
- 注意点:長期間広い範囲に使うと副作用(皮膚が薄くなるなど)が出る
2. 抗生物質・抗菌剤
- 役割:細菌による感染を抑える。とびひや小さな傷口の感染予防などに使われる
- 特徴:細菌には効くが、ウイルス・真菌(カビ)には効かない
- 注意点:長く使いすぎると「耐性菌」が出る恐れ
3. 抗ウイルス薬
- 役割:ヘルペスウイルスなど、ウイルスが原因の症状を抑える
- 特徴:水ぶくれや痛みを軽くし、治りを早める
- 注意点:ウイルスが広がるのを完全に防ぐわけではないので、早めに使うことが大切
4. 保湿剤
- 役割:皮膚のうるおいを保ち、乾燥やかゆみを防ぐ
- 特徴:病気の治療薬ではなく、皮膚を健康に保つ「基礎ケア」のような位置づけ
- 注意点:副作用はほとんどない
ひとことでまとめると
- ステロイド→炎症
- 抗生物質→細菌
- 抗ウイルス薬→ウイルス
- 保湿剤→肌を守る
もう少し詳しく
薬品名も記載していますので、ぜひ気になる薬があればどれに当てはまるか調べてみてください。
「ステロイド」の特徴
- 皮膚の炎症やかゆみを和らげる、強力な抗炎症・免疫抑制・血管収縮作用を持つ薬剤
- 外用剤にはクリーム・軟膏・ローション・フォーム・スプレー・テープなど多様な剤形がある
- 効果の強さは7段階(Class I:最強〜Class VII:最弱)で分類されており、適切な強さを症状・部位に応じて選択することが重要
- 長期あるいは高頻度使用で、皮膚の萎縮(薄化)、毛細血管拡張、皮膚感染のリスク、にきび・多毛・色素変化、赤ら顔などの局所的な副作用が起こり得る
- 顔・首・陰部など皮膚が薄い部位や小児では、低~中程度の強さ(Class IV以下)を使うのが基本
- 一般的には1日1回の使用で十分で、過剰使用は副作用リスクが増すだけで効果向上には繋がらない
- 使用中止時にはリバウンド(悪化)や依存のリスクがある
| 強さ | 薬品名 | |
|---|---|---|
| 市販不可(処方のみ) | strongest | デルモベート |
| ジフラール | ||
| very string | フルメタ | |
| アンテベート | ||
| トプシム | ||
| リンデロンDP | ||
| 市販可能 | strong | メサデルム |
| ボアラ | ||
| アドコルチン | ||
| ベトネベート | ||
| プロバデルム | ||
| フルコート | ||
| medium | リドメックス | |
| レダコート | ||
| コロイド | ||
| weak | プレドニゾロン(ムヒアルファEXに含まれる有効成分) | |
| コルテス |
「抗生物質・抗菌剤」の特徴
- 細菌感染が疑われる皮膚に使う外用薬で、局所の化膿・炎症の軽減に用いられる
- 抗生物質単剤のほか、ステロイドとの配合剤もあり、炎症と感染の両方に対応可能
- 抗生物質単剤では耐性菌のリスクがあるため、使用期間は短期に留め、必要時のみ使用するのが望ましい
- 配合剤は症状に応じた適切な選択が必要で、ウイルス感染(例:帯状疱疹など)には使用すべきではない
| 系列名 | 薬品名 | 備考 |
|---|---|---|
| ペニシリン系 | アモキシシリン | βラクタム系 |
| セフェム系 | セファレキシン | 第1〜4世代がある |
| セフォチアム | ||
| マクロライド系 | エリスロマイシン | 上気道感染などに使用 |
| クラリスロマイシン | ||
| ニューキノロン系 | レボフロキサシン | DNA合成阻害 |
| アクアチム | ||
| アミノグリコシド系 | ゲンタマイシン | 主に注射薬として使用 |
| アミカシン | ||
| テトラサイクリン系 | ミノサイクリン | にきび、歯の変色に注意 |
| リンコマイシン系 | クリンダマイシン | 歯科や皮膚科で使われる |
「抗ウイルス薬」の特徴
- ヘルペスウイルスなどウイルス性皮膚疾患に使用し、ウイルスの増殖を抑える効果
- 単なる炎症や細菌感染の症状には効果がないため、明確なウイルス性疾患の診断のある場合のみ使用
| 薬品名 | 備考 |
|---|---|
| アシクロビル |
「保湿剤」の特徴
- 皮膚のバリア機能を補い、乾燥やかゆみを防ぐ役割が中心
- 単体では炎症や感染を抑える作用はない
- 保湿剤は「基礎ケア」としてステロイド外用薬と併用される
| 薬品名 | 備考 |
|---|---|
| 亜鉛華単軟膏 | |
| ヒルドイド |
この整理がお役に立てば幸いです!


コメント